レゴで真剣に遊びながらチームビルディングする(マルホ株式会社様)

マルホ株式会社様で、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用し、チームビルディングのプログラムを提供させていただきました。

対象 マルホ株式会社 コーポレート・コミュニケーション部5名様、探索研究部4名様(部署ごとにテーブルを分けて実施。)
時間 4時間

目的
理想の会社に向けて一人ひとりが大切にしたい部署の役割を共有する。

レゴ®シリアスプレイ®の特徴
①手を動かしながら考えることで、一人ひとりの価値観・想いやインスピレーション、イマジネーションが表出されます。
②作品について一人ひとりが語り、またお互いの作品に質問することで、100%の他者への注意と、100%の各自の参加を得ることができます。
③一人ひとりの作品をテーブルに配置し、全体を俯瞰して捉えることができます。
④全員が納得感と誇りを持ってコミットできるビジョン・目標などができあがります。

プログラム
1.レゴに慣れる

レゴ®シリアスプレイ®では、プログラムに入る前にレゴに慣れる時間を十分に取ります。
頭で考える前にレゴに触れて手を動かしながら作ることや、作品について語り、作品について質問するという流れに慣れます。
この準備を十分に行うことで、安心して次のステップに臨むことができます。

 

2.現状の組織認識を共有する
個人でそれぞれ「今の会社の状態」をレゴで作り、一人ひとりが語ります。

一人ひとりが、作品を通じて、同じ時間だけ語ることで、それぞれが会社をどう見ているかがしっかりと共有されました。
「なるほどー。あなたは、そういう風に見ているのか」、「同じ部分もあるね」といった感想が自然と聞かれました

 

3.会社の理想の姿を共有する。
①個人でそれぞれ「世界に誇れる10年後の理想のマルホ株式会社」を作り、一人ひとりが語ります。
②それぞれの作品の中から、一番大切な部分だけを抜き出し、そのパーツに名前をつけます。
③それぞれのパーツを組み合わせて一つの作品を作ります。
④完成後、それぞれのパーツの名前を組み合わせてストーリーをつくり、「全員が共有できる理想の会社像」として、言語化します。

コーポレート・コミュニケーション部の皆さんが考える「理想の会社像」は、「多様性を生かし新たな価値を生み出す文化のもと、インスピレーションによって育成された人材が、”ひたむきさ”を持って未知なる壁に挑戦・超越し、マルホがグローバルに発展。肥沃な土壌を作り続けている。」という言葉で言語化されました。

これによって、「どんな組織文化をつくりたいのか」、「どんな人材を育成したいのか」、「どういうプロセスで、どんな発展を遂げたいのか」が明確になりました。

なにより、これには、全員の大切な価値観が含まれているため、みなさんが納得感を持てるも内容となっています。

 

4.理想の会社に向かうための「部署の役割」を共有する。
①個人で 「理想の会社に向かうために、今の部署であなたが成し遂げたいこと」を作り、一人ひとりが語ります。
②3.の手順と同様に、それぞれの作品の中から一番大切な部分だけを抜き出し、そのパーツを組み合わせて一つの作品を作り、言語化します。

探索研究部のみなさんの考える「部署の役割」は、「歯車をかみ合わせるためにお互いを知って、みんなの意見を送受信して、みんなの知識を一つにあわせる」という言葉で言語されました。

これは、もちろん全員が納得感を持てるものであり、「どのようなプロセスで、何を大切にするのか」が明確になりました。

 

5.「現在」と「理想」と「部署の役割」との距離を関係を可視化する。
「今の会社」と「理想の会社像」と「理想に向かうための部署の役割」を、距離や位置、角度を考えて配置します。

全体を俯瞰することで、理想までどの程度の距離があるのか、特に何に力を入れるべきかを捉えることができます。

 

6.一人ひとりのファーストステップ
最後に、「自分自身のわくわくするファーストステップ」を一人ひとりに宣言していただきました。

「相手に喜ばれる、相手を喜ばせる」、「自分の知識と会話で得たヒントをむすびつけるような話せる場をつくる」など、みなさん、力強い宣言をされていました。

みなさん、会社の未来を自分ごととして、とても真剣に考えられていました。
「理想の会社像」や「部署の役割」が共有されたことで、より一丸となって、一層前に進められることとと思います。
ありがとうございました!

 

みなさんの感想
メンバー共通の課題を言語ではなく、LEGOという共通のアイテムを使って表現する。それを自分のチームメンバーに共有する。
課題を考える時点では、すぐに思いつかない。LEGOはその思考停止状態から解き放つ魔法のアイテムでもありました。手を動かせば、何となく考えがまとまり始めるのです。ついついきれいに物事を仕上げるために考えてから始めようとする、そのためにそもそも物事を始められない私には、目からうろこのことでした。また、そうして作られたLEGOの作品には、自分が考えていたことにはない意味が自然に込められていると指摘されたことにも、ただ驚きでした。なぜ、色を揃えているのか?なぜ、他のものよりも大きく作ったのか?作っているうちに、自信の内面にある考えも、LEGOの作品で表現されているとのことです。子供さんが自由に作っている作品にも、親へのメッセージなど込められているかも知れませんね。(40代 スタッフ 男性) 

 

制限時間が短いので、考えずにまず手を動かして一生懸命作品を作りました。すると、自分が持っているイメージを自分でも不思議なくらいすらすらと言語化することができました。個々の作品に、参加メンバーの個性が見ることができたのも面白かったです。(30代 研究員 女性)

 

約50年ぶりにレゴブロックを触りました。特定のテーマに関して頭を使って考えるとすぐフリーズするのに、レゴブロックを触りながら手を動かしていると、何かしら形ができていきます。それを後付けで説明をつけると、意外と自分でも納得のいく理由がついていました。不思議ですね。潜在的な脳領域にアクセスしているのかもしれませんね。頭の回転が鈍ってきているおじさんにとって、考える良いツールだと思います。(50代管理職 男性)

 

頭の普段使わない場所を酷使した感じで、2つ目のテーマを作ったあたりでとても疲れてしまいました。自分のぼんやりした考えをブロックでかたちにしたことで、本当はこう考えていたしこうしたかったのねという気付きに繋がりました。あれから、家でも立体パズル(写真)を作ったりしています。(30代 スタッフ 女性)

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