宇治NEXT様 ー組織の違いを超えるー

宇治市と宇治商工会議所が共同運営する産業支援拠点「宇治NEXT
市内の事業者向けの相談窓口を一本化されるなど組織の壁を越えて事業者支援をしよう、という日本でも珍しい取組です。

宇治NEXT集合写真

宇治NEXTのみなさん

宇治の事業者の力になりたいという思いは一緒でも、組織が違うことで情報共有や仕事の進め方に生じてしまうすれ違いをなんとかしたい

そんなご依頼を受け、宇治NEXTに携わる宇治市役所様と宇治商工会議所様9人のチームに対し、計3回のチームビルディングをさせていただき、今回、その感想や変化についてインタビューさせていただきました。

今回インタビューさせていただいたのは、次のみなさんです!
宇治市役所 産業振興課:野畑克明さん、北川誠晃さん
宇治商工会議所:西江将就さん、澤本匡人さん

(聞き手)カーニバルライフ 山本

◆3回終わったあとの変化や感想を聞かせてください

(宇治NEXTの仲間だと自然と思えている)
北川さん(市):チームビルディングをはじめるまでは、市と商工会議所、別々で運営している感じがありました。今ではこれまで些細なことでも、商工会議所さんに情報共有しよう、相談しようと思えていて、何でもすぐ電話しています。宇治NEXTを運営する仲間だと自然と思えているんだと思います。あと、これまで、会議所の人の考えや気持ちを聞く場がなかったので、本音に近い話を聞くことができたのもよかったです。

西江さん(会議所):自分自身は、担当業務の関係で宇治NEXTとの関わりが少なかったんです。今回、チームビルディングに参加することで、市役所さんからもっと連携しようよ、歩調あわせていこうよ、と声をかけてもらえて、それに応えていきたいと思えています。

山本(カーニバルライフ):今日の皆さんの様子を拝見していても、違う組織とは思えない「仲間感」を感じます。

(理念やビジョンの共有ができた)
澤本さん(会議所):これまで、宇治NEXTの理念やビジョン、目指すべき方向性についてお互い共有する機会がなかったように思います。

野畑さん(市):それらを全員で共有し、それぞれの立場で何ができるか何をすべきか確認する機会になりました。

◆3回のなかでのハイライトはなんですか?

(次は自分が頑張る番なんだ…と感じた)
北川さん(市):僕は1回目で、宇治NEXTの真正面にたっていた上司が、見守るポジションへ下がったときですね。そうなんだ…!と驚いたのと同時に、次は自分が頑張らないといけないんだ!と思いました。

第1回目で行った「宇治NEXT」との距離感をはかるワーク

野畑さん(市):今回のチームビルディングには、ぼくら市役所の若手にもっと前に立て、という意図があったんじゃないかな、と思っています笑。宇治NEXTを立ち上げた人たちは、そう遠くないうちに異動があるだろうし、残る可能性が高いぼくたちがもっと前に出ないと宇治NEXTが形だけのものになってしまいますよね。

北川さん(市):彼らのスキルを引き継ぐ以上に、ソフトの部分というか立ち上げたときの思いを引き継がないといけないんですよね。そこに気づけたのは大きかったなあ。あと、2回目でレゴブロックを使って対話をしたのは楽しかったです。

澤本さん(会議所):僕は、2回目のレゴワークがハイライトでしたね。上司の熱い思いをはじめて聞いたんです。彼は、大きな方向性を決める人なので、日常は宇治NEXTについての細かな相談はしていないのですが、もっと彼の意見を聞きたいと思いましたね。

2回目に行ったレゴ®シリアスプレイ®。理想の「宇治NEXT」をレゴブロックで表現し、対話しました

西江さん(会議所):宇治市、会議所ともに「若手に前に出ろ」というメッセージがもらえたようにも思います。もっと若い職員にも積極的に関わってほしいですね。

◆そのほか変化があれば教えてください。

(話せていないことや決まっていないことがたくさんあることに気がついた)
西江さん(会議所):些細なことなんですけど、宇治市さんの執務室のカウンターを越えて部屋のなかに入れるようになりました笑。これまでは遠慮があったんですけど、直接話す時間が増えたからかな、気軽に部屋に入れるようになりました。

 野畑さん(市):気にせず部屋のなかに入ってきてくれたらいいのに!でも、言われてみると、逆に会議所さんの部屋に入るのは抵抗があるかも。

北川さん(市)気になっているけど言えていないことや決まってないことがたくさんあることに気がつきました。これから、自分たちでチームビルディングの4回目をやるんです。今日のように、些細なことも話すことからはじめたいと思いました。

山本(カーニバルライフ):自分たちでチームビルディングを進めると決められて取り組もうとされていることも大きな変化ですね!

(これから、もっと色んな人の声を聞きたい)
野畑さん(市):今回、西江さんの事業所愛、澤本さんのデリケートな部分など、会議所メンバーの見えていない一面が見えたことは大きかった。今回参加していないメンバーの話も聞いてみたいです。新しい宇治NEXTが出てきそうに思います。

 澤本さん(会議所):普段の業務から一歩引いたところで、話せたのがよかったのかもなあ。

山本(カーニバルライフ):チームビルディングでは、普段は出せない小さな声を出してもらうことを大切にしてるんです。今日も、そんな小さな声が出されていて、それぞれの部屋に入っていいのかどうかも聞けない関係性から変化されていることを感じます。今回、参加されなかった方にも、そんな声があるかもしれませんね。

***

インタビューの問いから派生して、お互いの組織について質問しあったり、違いを受け止めてこれからどうするのか、という話を自然とされている様子に、たった3回というなかでも距離がぐっと縮まっているのを感じました。

宇治NEXTに行けば事業者さんが困ったことを解決できるという状態をつくりたい。みなさんの思いが伝わってきた時間でした!

これからの宇治NEXTが、楽しみです!

◆チームビルディングで行った内容(2021年1月~3月)

第1回目:一人一人の宇治NEXTへの関わり方、思いを見える化する

第2回目:理想の宇治NEXTをレゴ・ブロックを使って共有

第3回目:理想の宇治NEXTに向けて、必要な役割を洗い出し、役割を自ら取る

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