自分の価値観に敏感になる方法。感情を意識することの大切さ。

みなさんは1日の間で、自分の感情を意識する時間はどれくらいあるでしょうか?

うれしい。
楽しい。
ウキウキする。
ワクワクする。
スッキリしている。
寂しい。
悲しい。
胸がザワザワする。
腹が立つ。
イライラする。

普段、仕事や家事などで忙しくしている私たちは、次から次に現れる作業に追われ、自分の感情を脇に置きがちです。

でも、自分の感情の奥にこそ、自分の大切な価値観があるのです。

楽しいという感情は分かりやすいですね。
楽しいと感じるのは、自分の価値観が何か満たされたからです。

例えば、友人と食事をしたり遊んだりして楽しいと感じた時は、単にストレスが発散されるだけでなく、その奥の、「つながり」、「やすらぎ」、「安心」、「承認」などの価値観が満たされているでしょう。

腹が立つという感情にも価値観が隠れています。
人は、自分の価値観(ニーズ)が満たされていない、又は損なわれた時に腹立たしさ感じます。

例えば、「君はのんびりしてるね」と言われた時に、腹が立つ人と立たない人がいます。
その差はなんでしょうか?

腹が立つ人は、「機敏」、「仕事が早い」、「能力が高い」といったことに価値を感じやすいのでしょう。
逆に腹が立たない人は、そうしたことより、別のことに価値を感じやすいと言えます。

自分の感情が動いた時は、そのことに意識的になり、
「自分は何を大切にしているから、今、楽しいんだろう?」
「自分は何を大切にしているから、今、腹が立つんだろう?」
こうした問いを自分に投げかけてください。

その感情の奥に、あなたが大切にしているものがあります。

そして、一般的にポジティブと捉えられる「楽しい」や「うれしい」という感情に意識を向けることは比較的簡単ですが、「腹が立つ」、「悲しい」、「寂しい」という感情は、ストレスを伴うため、じっくり味わうことを避けがちです。

でも、そうした感情の奥にこそ、あなたが本当に大切にしているものがあります。
そうした感情が出た時こそ、チャンスと捉え、あなたの心の奥に目を向けてください。

とは言え、私(山下)も元々、自分の感情を感じるのが得意ではありませんでした。
私は、感情をゆっくり感じたい時には、胸に手を当てて、頭で考えるのを手放し、ただ、胸に意識を向けるようにしています。

ぜひ、ご自分なりの感じ方をいろいろ試してみてください。

このブログを読んでいただいた皆さんが、一つでも自分の大切なものを感じてもらえれば、うれしいです。

山下比佐暢