大人になるほど人からのサポートが大きな意味を持つ

人の成長には、「器の成長」と「能力の成長」の両方が大切で、そのうちの「能力の成長」のメカニズムに焦点を当てた本。

①能力は階段状に成長するのではなく、いろんな能力が絡み合って網目状に成長する。
②能力の成長はフラクタル構造をもっている。ある能力が点だとしたら、別の能力とつなげて線をつくり、さらに能力を統合化し質的な変化を生んで面をつくる。さらに変化を起こし立方体にする。
今度はその立方体が一つの点になり、別の点とつながり、、、、、と続いていく。
これは、知識で言うと、本で読んだ知識を別の知識とつなげて線をつくり、それを抽象化することで面になるということらしい。
③大人になるほど、支援なしに発揮できる能力レベル(機能レベル)が上がるが、他者からのサポートによって発揮されるレベル(最適レベル)との差が大きくなる。
だから、他者のサポートを得ながら課題を克服する経験を通じて、機能レベルをそこに引き上げる必要がある。

また、成長には、なんとかがんばれば達成できる適切な課題が常に必要とのこと。

この本を読んで一つの仮説を立ててみた。

仕事以外のプロジェクトを持つことで人は成長するとよく言う。私自信もそんな感覚がある。
これは、仕事では課題レベルを自分では選びにくいけど、マイプロジェクトなら、人のサポートを得ればなんとか達成できる課題を、無意識に選ぶからではないか。
そして仕事で得た能力とマイプロジェクトで得た能力から線や面が新たに生まれるということではないか。
これがマイプロジェクトを持つことで成長するメカニズムではないだろうか。

そして、こんな仮説そのものが、点と点から面をつくったことになるのではないかと思う。