「機械論パラダイム」から「生命論パラダイム」へ

ある時から、何かを理解する時に、対象を細かい要素に分解し、それを分析する方法が一般的になった。
でも、それぞれの要素は作用しあっていて、全体として新しい性質を獲得するので、この方法には限界かある。

魚を分解して分析しても、生きた魚の性質はわからない。

社会や組織は生命的なもので、予測通りに設計、管理することは難しい。
進化は予測できない。

では、どうやってよい方向に進めるのかというと、やっぱりビジョンと洞察なんだと思う。
例えば、人や組織をサポートした時に、その結果がどうだったのかという「点」を見るだけでなく、その過程が周りにどう影響したのか、これからどう進んでいくのかという「プロセス」を見ることが大事なんだと思う。
そのプロセスがよかったかどうか判断するには、サポートする側がしっかりと、どんな社会をつくりたいのかというビジョンを持っておく必要があるのだろう。