幸せについて考えてみた(フィジー旅行記 その5 最終回)~今あるものはなに?~

「世界一幸せな国」フィジーに、5泊7日でバカンス&研修旅行に行ってきました。
(なぜそう呼ばれているかについては、以前のブログをご覧ください)

フィジーで学んだこと、感じたことを何回かに分けてお伝えします。
5回目で最終回となる今回は、私にとって一番大きく、大切な気づきをお伝えします。

それは、「今あるもの」に目を向けることです。

私がフィジーに行って一番良かったのは、高熱を出して寝込んだことでした。

なんのことかをお伝えする前に、フィジー人の幸せの話をしたいと思います。

フィジーは「世界一幸せな国」だということで、出会ったフィジー人何人かに「Are you happy?」という質問をしてみました。

すると、100%の確率で、しかも満面の笑みで「Happy!!」という答えが返ってきました。

そして「Why?」と、なぜ幸せを感じるか聞いたところ、大きく分けて2つの答えが返ってきました。

1つ目は、「家族もいて、友人もいて、仕事もある。幸せに決まってるだろ?」という答えです。
みんな、足りないものに目を向けるのではなく「今あるもの」に目をむけているのです。
そして、「あること」に感謝しているのです。家族に、友人に、仕事に感謝しています。

大学で芝生を刈っている人に「あなたは今、この瞬間も幸せか?」と聞いたところ、
「もちろん、今、仕事をしている最中も幸せだ!」と満面の笑みで答えが返ってきました。

ちょっと感動しました。

幸せの理由の2つ目は、「みんな、いつもオープンマインドだから!」という答えです。

フィジーには、「ケレケレ」という、見返りを期待せずに与える文化があります。
「フィジータイム」という、遅刻・ドタキャンOKの文化があります。

「オープンマインド」は直訳すれば「心が開かれている状態」ということです。
言い換えれば「どんな人でも受け入れる準備が自然にできている状態」と言えるかもしれません。

「なぜ、あなたは幸せですか?」と聞いた時、「今、あなたに会えてるから」と答えた大学生もいました。まさに、目の前の人すべてを受け入れているのでしょう。

ちょっと感動しました。

私の話に戻ります。

実は、私はフィジーに着いた初日から、気管支炎のような状態で、咳と熱でふらふらしていました。
そして、最終日に、ついに耐え切れなくなります。

帯同してくれた永崎さんが病院に連れて行ってくれて、熱が39度あることがわかりました。
ふらふらです。クラクラです。

そして、薬を飲んで、一人でホテルのベッドで寝込むことになります。

うんうん寝込んでいると、ふと「Are You Happy?」という言葉が頭に浮かんできました。

以前の私なら「せっかくフィジーに来て、ツアーの他のみんなは楽しく遊んだり、学びをシェアしたりしてるのに、なんてついてないんだ。」と思ったかもしれません。

でも、その時私は、「病院に連れて行ってくれる人がいる、ツアーのみんなが心配してバナナやヨーグルトをくれる、ホテルの人は何かできることはないかと声をかけてくれる、遥か異国の地で高熱を出してもなんの心配もなく寝ていられる。こんな幸せなことはない。
と心から思えたのです。

そう思えた自分に驚きました。

ビバ!フィジー!です。

私達は、ついつい、ないもの、足りないもの、に目を向けがちです。

・自分にはこの能力が足りない。
・自分にはこのスキルが足りない。
・あの人と比べて経験が足りない。
・協力してくれる人が足りない。
・幸せになるためのお金が足りない。

自分が成長するためには、こういう視点も必要かもしれません。

でも、幸せという観点では、もう少し「今あるもの」に目を向けることが必要といことを気づかせてもらいました。

「今あるもの」は、あまりにも当たり前過ぎて意識することが少ないかもしれません。
でも、私達には、数えきれないぐらい多くのものがあります。

私は、フィジーから帰ってきてから、毎朝、「あるもの」に目を向けるように心がけています。

・今日も仕事がある
・今日は自由な時間がある
・自分には友人がいる
・自分には大切な人がいる
・今日も健康だ
・今日も自分の足で歩いている

こう意識するだけで、感謝の気持ちが出てきて、力が湧いてくるのを感じます。
こういう感覚も幸福感の一つなんだと思います。

これが、私にとってフィジーで最も大きく大切な気づきです。

あなたにはあるものは何ですか?

ー誰もが主役になれるー
合同会社カーニバルライフ 代表
山下比佐暢