幸せについて考えてみた(フィジー旅行記 その4)~許容の範囲~

「世界一幸せな国」フィジーに、5泊7日でバカンス&研修旅行に行ってきました。
(なぜそう呼ばれているかについては、以前のブログをご覧ください)

フィジーで学んだこと、感じたことを何回かに分けてお伝えします。
4回目の今回は、許容の範囲です。

フィジーには、フィジータイムという考え方があります。
「NO HURRY NO WORRY」です。
便利な言葉です。

「フィジータイム!」
この言葉があれば、遅刻やドタキャンもすべて許されます。
恐ろしい言葉です。。。。

旅行中に、手配してもらっていたバスの運転手が来ない、ということがありました。
帯同してくれた永崎さんがバス会社に連絡したところ、「社長が入院してよくわからない」と言うのです。

結局、遅れて、行先もよく分かっていない代わりの運転手さんが来ました。
もちろん誰も謝りません。笑っています。。。

そして「社長が入院した」と言うのは嘘だとすぐわかりました。
もちろん誰も謝りません。笑っています。。。

フィジータイム!

こんなこともありました。

私は最終日に39度の高熱を出して寝込んでしまいました。
永崎さんが病院に連れていってくれました。14時ごろだったと思います。
ありがたいことに待合室には誰もいません!

でも、お医者さんもいません!!
ランチにいったそうです。。。
もちろん昼休みは過ぎています。。。
1時間待ちました。

フィジータイム!

改めて文章にすると、日本ではこんなことないなと思うのですが、
フィジーでは、みんな笑っているので、運転手が来なくても、医者がいなくても、腹が立ちません。
(この他にも、店で頼んだものが出てこないなどいろいろあります。)

フィジー人は、「今」を生きる感覚が強いようです。

今、興味があることがあれば、今する。
今、行きたくなくなれば、行かない。

みんながそんな文化だから、笑ってすませることができるのでしょう。

遅刻したりドタキャンをするということは、人の時間を奪ってしまうとも言えます。
でも、フィジー人は「奪われた」と思わず、その時間も楽しむことを考えるのかもしれせん。

だからと言って、「フィジータイムは素晴らしい!」という単純な話ではないでしょう。
(実際、困ることがいっぱいあります。。。)
相手の時間をとても大切にする日本の文化は、それはそれで大事なものです。

ただ、「自分の幸せ」というところに目を向けた時、
「許容できる範囲が広い方が幸福感が増す」ということは確かなように思います。

自戒の意味も込めて、こんなことを感じました。

あなたが許容しにくことは、どんなことでしょう?

ー誰もが主役になれるー
合同会社カーニバルライフ代表
山下比佐暢