「世界一幸せな国」フィジーに、5泊7日でバカンス&研修旅行に行ってきました。
(なぜそう呼ばれているかについては、前回のブログをご覧ください)
フィジーで学んだこと、感じたことを何回かに分けてお伝えします。
2回目の今回は、シェアの奥の奥です。
フィジーでは、シェアという考えがとても浸透しています。
前回のブログでお伝えしたとおり、フィジー人は所有欲が少ないです。
また、キリスト教文化のため、人に分け与えるということが美徳とされているようです。
日本でシェアと言うと、カーシェアやシェアサイクルなど、特定のものに限って共有や共同所有するイメージが強いと思います。
フィジーでは、シェアの概念がもっともっと広いようです。
今回帯同してくれた永崎裕麻さん(2007年にフィジーに移住)の言葉を借りると
俺の物はみんなの物、お前の物もみんなの物
と、やさしいジャイアンのようなイメージです。
フィジーでは、居酒屋で隣の人のビールを勝手に飲んだりするらしいのです。(すべての地域ではないと思いますが)
そして、その後、仲良くなるらしいのです。
日本では、大ゲンカになるか、危ない人だと思われて距離を取られるかではないでしょうか。
実際、昼にカバを飲んでいる人たちに出会った時、気前よく分けてくれました。
(カバとは粉にした木の根っこを水に溶かしたもので、フィジーの伝統的な飲み物です。)
観光客だから優しくしてくれたということもあるかもしれませんが、
特別にもてなすという雰囲気ではなく、
「いくらでもあげるよ」と言わんばかりの、とても自然なふるまいでした。
また、売店のレジでお金がなくて、右往左往していると、後ろから男の子がすっとお金を出してくれました。
フィジーには「ケレケレ」という言葉があります。
「お願い」「頂戴」「貸して」を融合させたような言葉で、
与える側の立場からは「見返りを期待せずに与える」というニュアンスがあるようです。
私達は、無意識のうちに人に与える時、見返り(等価交換)を期待していないでしょうか?
永崎さんが、日本ではあり得ないエピソードを話してくれました。
永崎さんが、スーパーからの帰り道に、近所のおばさんに出会いました。
おばさん「何を買ったん?」
永崎さん「ライム」
おばさん「何個買ったん?」
永崎さん「10個」
おばさん「じゃあ、6個ちょうだい!」
永崎さんは、心の中で「まじで!?過半数やん!」と思いながらも、6個あげたらしいです。
数日後、永崎さんの家の前にライムが入った袋が置いてありました。
永崎さんは「あのおばちゃんがライムを返してくれた」と思い、中を覗くと、、、、
ライムが2個入っていたそうです。
その時、永崎さんは一瞬「4個損した!!」と思いました。
でも、その後思い直したらしいのです。
「6個は見返りを期待せずにあげたものだったのだから、2個返してもらってラッキーだ!」
と。
見返り(等価交換)を期待しないからこそ喜びが増え、
その喜びの多さが幸福感につながるのかもしれません。
ー誰もが主役になれるー
合同会社カーニバルライフ代表
山下比佐暢
〈お知らせ〉
2019年11月7日(木)19時30分~21時
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