社員の自己実現を前提とした組織

官僚制のような規律による組織
予測と統制を重んじる実力主義の組織
多様性と平等を重視するボトムアップの組織
その次に来るティール組織を示した本

キーワードは、自主経営、全体性、存在目的。

【自主経営】
組織がひとつの生命体のように、少人数の単位のグループが必要な権限を持っている。だから管理部門は必要ない。
【全体性】
仕事の自分、そうでない自分を切り分けるのではなく、自分の可能性や創造性、情熱といった自分の全てを職場に持ち込める組織。
【存在目的】
組織が社会に果たすべき存在目的に基づいて意思決定する。目的が大事なのであって、競合他社という概念はなく、共に存在目的を追及する。

最初にティール組織の話を聞いた時は、本当になりたつのか?能力の高い人達だけが存在する組織ではないのか?と思ったけど、全然違った。
この組織は、人が自己を実現しながら生きていくことを前提としていて、一人一人の存在全てを認めることが土台になっている。そして、実際に世界にそんな組織が現れてきている。

ティール組織が増えてくれば、働き方改革どころではなく、人の生き方が次のステージに行くのではないかと思える。
もちろん、そんなに簡単に進むわけではないけど、自分の組織とティール組織との相違点に気づくだけでも、読む価値のある本だと思う。

この本の解説を書かれているのは、NPO法人 場とつながりラボhome’s vi(京都)の代表の嘉村賢州さんという方で、定期的に読書会や報告会がされているようなので、興味のある方はチェックしてみてください。