みなさんは、次のような組織を構成する4つの領域をご存知でしょうか?
図のように、組織は、「個人の見える部分」、「個人の見えない部分」、「組織の見える部分」、「組織の見えない部分」の4つの領域で成り立っています。
何か改善しようとする時、自然と見える部分にだけアプローチしていることはないでしょうか?
それでもうまくいかない時は、組織風土など見えない部分(組織風土)にアプローチすることが必要なケースが多くあります。
例えば、会議で発言する人が少ない場合、
「みんな積極的に発言するように」と促すことで、「個人の行動」にアプローチすることがありますよね。
或いは、「議題に対して必ず全員が発言する」というルールをつくるなど「仕組み」にアプローチすることもあるのではないでしょうか。
そうしたことで改善されれば、それでOKです。
でも、そもそも会社の中で「意見を言っても、細かい指摘ばかりされる」という組織風土があれば、いくら会議中にいろんな工夫をしても「焼け石に水」になってしまいます。
そんな時は、会議中だけでなく、常日頃から「まず誉める」「まず意見の良い点を見つける」といったコミュニケーションを広めて、組織風土を変えていくことが必要です。
ぜひ一度、会社の中で「個人のどんな行動が多いか」「どんな感情や価値観がありそうか」「どんな仕組み・ルールがあるか」「どんな組織風土か」といったことを書き出してみてください。
会社の現状を、みんなで理解することに役立ちますし、何に手をつけたらいいのかも見えてくるはずです。